分割型キーボードの自作に再びチャレンジ(1)

もともと悪い姿勢が最近さらに悪くなっている気がしています。 なんとかしたいけれど、筋トレ的なことは苦手で続かない。 タイピングがしたくなる分割キーボードを作れば姿勢が自然と矯正されるのではないかと期待して分割キーボードを自作することにしました。

われながら姿勢が悪い!

最近さらに姿勢が悪くなっていると感じている。 姿勢を矯正したいけれど、筋トレなどの修行的な方法は楽しくない。 分割キーボードを使えば胸を開いた状態にできて自然な姿勢を保てる、と巷で言われている。 これがもし本当なら、タイプし続けたくなる打ち心地のよい分割キーボードがあれば、良い姿勢を保つように自分を律しなくても自然と姿勢を矯正できるのでは? そのためにいい感じの分割キーボードが必要だ。

前回自作した分割型キーボード

以前に一度分割キーボードを自作したが全然使っていない。 もともと自作した動機は、それまで分割型に触れたことが無くて興味があったから。

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ほぼ試作のような位置づけで作った。 なので試験的な要素が多い。良かった点が複数ある。

  • 右手でマウスを使いながら左手でDelを打鍵できるようにしたのは使用感が良い
  • 初めて3Dプリントを利用して立体的なケースを作成
  • ケース上面の緩やかな曲面がお気に入り
  • 初めてケース塗装にもチャレンジ、初挑戦のわりにはなかなか良い仕上がり

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一方で反省点も多い。

  • チルト角度を気まぐれで勾配キツめの8度にしてみたが、角度が急すぎて使いづらい
  • 自分は左手の親指をスペースキー手前に置く癖があって、使っているとケースに手の油が…
  • ?キーの右隣りに矢印キーの上を配置し、その右に右Shiftを配置していたが、自分は?キーの右隣りにShiftがあったほうが具合が良い
  • Poronフォームでガスケットマウントにしたが、フォームを潰しすぎて打鍵感はイマイチ
  • PCB~ケース底の間の空洞が大き目で音が響く、打鍵音もイマイチ
  • 3Dプリントケースに小さいへこみがあったりして仕上がりが少しだけ残念
  • 塗装はかなりきれいにできたが、左右でやすりがけ具合や塗装具合が異なるために左右で質感の違いがある

仕上がりは悪くないのだが使用感について不満が多いので結局全然使っていない。 まあこれから学んだことは多いので、いい点は残しつつ反省点を修正して常用できる分割キーボードを作ることにする。

新たに製作する分割キーボードの仕様

前作の分割キーボードの反省から以下の要件を取り入れることにする。

  • チルト角度はつけない
  • 右Shiftは?キーの右隣
  • ケースのスペースキー手前の部分は耐久性の高い素材を使う
  • Delキーを左側に(も)配置する
  • ケースはアクリル以外で作る
  • ウェイトをつけて安定させる

最近はケースをアクリル箱組みで作っていたので、今回は再び3Dプリントでケースを作って塗装することにした。

キー配列

キー配列はあーでもないこーでもないといじって結局以下のようになった。

キー配列

  • Bは右でも左でも打鍵するので両方に配置。
  • 6キーは前作では左右両方に配置したが、結局必要性を感じない。6キーが2つ入っているキーキャップセットは多くない(というかない?)ので片方のみとする。
  • 数字キーはテンキー的な配置をレイヤーに配置して試してみることにする。これに慣れることができると40%キーボードの使い手に一歩近づけるはず(40%サイズの見た目が好みなので使えるようになりたい)。
  • これまでは矢印キーの上矢印はShiftの右隣り、他の矢印キーは一番手前の行に来るよう配置していた。でもそうすると、Delキーと矢印キーの間が空いてケース上面の余白が広くなり、ケースを設計したときにコレジャナイと感じる。Fnの位置のこと(後述)もあって矢印キー4つを右上に移動させた。
  • 常用している自作キーボードでは、矢印キーとFnを組み合わせてHome、End、Page Up/Downにしている。Fnの位置を左矢印の下側に持ってくると、Fnを親指で自然な感じで押せることが分かったのでこのような配置にしてみる。
  • これまで自作してきたキーボードではPage Up/Downを単独のキーとして配置していたが、Fn+矢印キーばかり使っていて単独のPage Up/Downをほとんど使っていないことに気づいた。よって単独Page Up/Downキーを右手側には配置しない。ケースベゼルの余白のバランスをとるために左手側に配置する。

これで左側の幅は8.5u、右側は10.75u幅。左右でだいぶ異なる。 左右対称にできると美しいのだけれど、実用性を考えると矢印キーは譲れない。左手側に余分なキーを増やすのも嫌なので、非対称だけれどこれで良しとする。

キーボードの名前を考える

今回は姿勢を良くしたいというのが自作の動機になっている。 姿勢・体の構えは英訳するとpostureというらしい。 音感も悪くないので、これに左右のキー数をつけてposture3338という名前とした。 名前を思い出すたびに姿勢を正すようにとの願いを込めて。

今回はここまで。次の記事では設計について書く予定です。

この記事は自作オリジナルキーボードunity69で書きました。