2021年の自分のキーボード関連を振り返る

今年もあとわずか。大掃除をしないといけないけれど、冷えた足を温める&現実逃避として自分のツイートをもとに2021年の自分の自作キーボード活動を雑に振り返ってみます。

 

2021年の初めは何してた?

1月は以前自作したキーボードにUSB-Aのポートをつけたりしてる。

あとはスイッチプレートに銅を試したり、金属プレートを傷つけないようにスイッチプラーを作ってみたりしていたようだ。プレートを傷つけないスイッチプラーほんとに欲しい。

 

ステンレス鏡面ケースのガスケットマウントキーボード

2月に入ると設計を始めている。もともと自作キーボードを始めたのは、テンキーレスからさらに使わないキーを除いた実用的なキーボードを作りたかったからなのだが、この時期あたりから加えて美観、打鍵音、打鍵感にこだわるようになっている。前作でガスケットマウントが自分の好みだと感じたので、スイッチプレートは前作と共通にして再利用し、次に挙げる前作の不満点を解消しようと試みた。

・ケース上面が木製だと音が響いてしまう

・PCBにJSTコネクタつけたら打鍵時にケース底面に当たる

・金属ケースを板と角材を組み合わせて作ったけどねじがたくさんで見た目がいまいち

・余分なキーを除いて省スペース化したいのにケースは余白大き目で逆行している

 

2月から設計を始めて3月ごろから組み立て始める。

アクリル積層で側面を作り、その上下にステンレスの板をつける。上面はねじ穴を作りたくなかったので、接着剤でつけた。

 

途中、USB-Cレセプタクル基板が干渉したり、その解消のために新たに作ったUSB-Cレセプタクル基板はD-とD+のシルクが逆になっているなど、すんなりと完成とはいかなかった。

ただし最終的にはケース寸法はかなりギリギリを攻めることができたし、ケース上面とキーキャップの高さの関係は完璧。そしてケース上面にねじがない鏡面が美しいキーボードを完成させることができた。

このキーボードは見た目もよいし打鍵音も抑えられて静かなのでエンドゲームかと思っていたが…。

 

初めての40%キーボード

かなり満足のいくキーボードを完成させたにもかかわらず、すぐに次のキーボードの構想を考え始めている。ちょっと病的。

 

なんだかんだで40%サイズのキーボードを作ることに。最近はケースの設計が面倒に感じていたので市販されているケースを利用しようと考えたが、結局アクリルを箱組して自作することにした。5月から実際に組み立て始める。加えて7月は自家昇華印刷を行うための熱転写機を自作した。これによりこれまでうまくできなかったキーキャップ天面への転写をとてもきれいにできるようになった。

ケースやキーキャップの出来には非常に満足したのだが、アルファベット以外の打鍵がスムーズにできず、特に数字を打つのにストレスを感じるようになる。結局、作ったけどほとんど使わずに飾り状態になってしまっている。ただ、このキーボードで挑戦したアクリル箱組によるケース作成は自分にとってはいい発見だった。

 

ブログを書き始める

40%キーボードを製作している時期からブログを書き始める。今年書いた記事を見返してみると、自作キーボード沼にどっぷりはまった人しか読まない記事しか書いていない…。12月にアクセス解析を見てみると、人々の興味はやっぱりキーキャップが中心のようだ。

 

打鍵音の解析

だんだん打鍵音にこだわるようになってきたので、8月の夏休み中に打鍵音の周波数解析を試みる。が、結局打鍵音なんもわからん。はっきりとわかったことは数kHzの周波数帯を抑えることができると自分の好みの打鍵音になる。

 

プレートレスPCBガスケットマウントキーボード

打鍵音が気になり始めていた時にEQUINOX XLやTHERA75のGBが始まる。これらに触発され、プレートレスPCBガスケットマウントのキーボードを自作した。8月に設計を開始して9月の終わりから組み立て始め、およそ一か月かけて完成。

6Uのスペースを初めて使ってみようと思ったのに、PCBの穴位置がずれて分割にせざるを得なかったり、注文したスイッチの半分以上が別のものだったり、5mm厚のフォームの打鍵音への効果がほとんどなかったりと、いろいろと思い通りにはいかなかった。

 

ただこのスイッチの混じりについては、むしろProではないGateron Milky Yellowが自分の好みの打鍵音だったことがわかった。こういうセレンディピティはうれしい。このスイッチはアルファベット以外のキーに配置していて、MDA Profileのキーキャップをつけてキーボードを使用しているが、特に数字行が自分の求めている打鍵音のような気がする。キーキャップは背が高めのほうが自分の好みの音になるみたい。このことがわかったので今後SAやMT3くらい背の高いキーキャップしか買わないことをここで決心する。(でもMDA Future Suzuriはすごい気になっている…)

 

打鍵音の点からProではないGateron Milky Yellowを手に入れたいのだが、どこで購入できるのかわからず迷走中。Gateron yellow、やっぱり難しすぎる…。

 

KEEB_PDへの参加

毎回は無理だけど、ちょくちょくKEEB_PDに参加。わが住まいは朝日が気持ちよく差し込むので、天気のいい朝に撮影していたが、KEEB_PD主催者のにるぽさんの記事でライティング方法を学んでから、雰囲気(だけ)のある写真を狙って撮れるようになった。

nillpo.hatenablog.com

これまで写真撮るのは何とも思っていなかったが、これをきっかけに撮影を面白いと感じるようになった。ただ撮るのはどうせキーボードだけなので、お金が無限に溶けていくカメラは買わないと心に決めている。

 

今年自分が投稿した写真の中で一番のお気に入りはコレ。

この錯覚感が気に入っている。キーボードの写真はどうしても静的な印象になってしまうのだが、動的な要素を入れることができたのではないかと思う。

 

実際にはもちろんケースを液化しているわけではない。もともとのキーボードはこれ。

 

どちらも撮影方法は同じ。真っ暗な部屋の中でPCのディスプレイに画像を映し、それでライティングするとともに画面が鏡面のキーボードケースに映るように撮る。水の画像のほうは良い感じになる位置・角度を探すのに苦労した。この方法はディスプレイに表示する画像を変えることでいろんな表情になるので面白い。鏡面ケースはいいぞ。

 

2022年はどんなキーボードをつくろうか?

振り返ってみると2021年は3つもキーボードを設計・作成している。まあ世の中にはもっと速いペースで設計から頒布までやっている人もいますが(人ではないのかもしれない)。今年作った自作キーボードは、それまでの経験の積み重ね+新しい試みが上手くいったことによってどれも満足度が高い。その分、新しくキーボードを自作するモチベーションがちょっと下がり気味かもしれない。まあでも打鍵音についてはまだ改善の余地があると思っているので、来年はエンドゲームに到達したいですね。さて、大掃除しよ。

 

この記事は自作したプレートレスPCBガスケットマウントキーボードrelief64で書きました。