次に自作するキーボードについてあれこれ考える

今回の記事は、次にどんなキーボードを自作しようかなーと、妄想していることをダラダラ書いているだけです。

 

自宅デスク用の68キーのキーボード

打鍵音のエンドゲームを目指してプレートレスPCBガスケットマウントのキーボードを2台自作した。1作目は打鍵音の主張が強いほぼ60%サイズ(記事はこれ)、2作目はそれに比べて控えめ打鍵音で普段使いにちょうどいい68キー(記事はこれ)。同じマウント方法ながら打鍵音がかなり異なり、どちらも気に入っている。気分によって切り替えて使いたい。

 

ただ、1作目のキー配列はdeleteがデフォルトレイヤーになかったり、キーキャップを揃えるのが難しかったりと不便なところがある。2作目の68キーの配列ではそういう不満がないので、2作目の余っているPCBを使ってもう一台組みたい欲求が出てきた。

 

すでにある基板を入れるケースを新しく作ればいいわけだが、

  • ガスケットマウントなどの、ケースとPCBの間にフォームなどを挟んで振動が伝わりにくい構造にする。
  • アクリルではない素材でケースを作りたい。
  • これまで作ったことのないような構造のケースに挑戦したい。

の要素を取り入れたい。

 

プレートレスPCBガスケットマウントキーボードを作るまでは静音性を求めてケースの設計・製作を行っていた。以前に質感を求めて木製の板をケース天板に使用したことがあったが、ガスケットをその板に当てていたせいもあってか結構音が響く。この体験がもとで静音性を求めていた時には木の素材は避けていた。ただし打鍵音はある程度鳴ってもよいことを許容すると木材でケースを作ることも視野に入ってくる。

 

木材は加工しやすいので、せっかく作るなら板材の組み合わせではできないような立体的なデザインを作ってみたい。ケースを木の削り出しで作れたら面白そう。何なら手で加工することもできるし。(そうなるともはや木彫りの熊のような工芸品。)音が響きそうだけど、ケース内に金属板を貼って遮音性を高めると、ある程度抑えられそうな気もする。

 

また以前作ったケースに使用した木の板はWATCOオイルで仕上げたが、次に木を使うなら蜜蝋ワックスを使ってみたい。

 

持ち運び用コンパクトキーボード

外でタブレットに無線キーボードをつないで作業することがある。この時にはMOBO Keyboardを使っているのだが、スペースキーの位置がどうしてもつらい。位置がもう少し右寄りだったら、コンパクトだし筐体もしっかりしていて完璧なのだけれど…。

 

こういう不満があると自作したくなってしまう。自作することを妄想すると以下の仕様を満たしたくなる。

  • 無線必須。BLE Micro Proを使うのかな。どうせならnRF52840をキーボード基板に直載せしたいけど、ちょっと自分ではできる気がしない。
  • 持ち運び用はできるだけ薄くしたいので、Kailh ChocもしくはXスイッチを使いたい。保護のために折り畳みor蓋つきケースかな?
  • 狭ピッチにして大きさもコンパクトにしたい。でもキーキャップが無いかもしれない。自作するのかな?

狭ピッチは結構重要かもしれない。仕事で長い間使用していたノートパソコンは狭ピッチだったが、最近標準的な19mmピッチのものに変わった。指を広げてタイプしている感じがしてどうも違和感がある。上面がフラットなキーボード=狭ピッチであると脳が勝手に認識しているのかもしれない。

 

うーん、でもこれらをすべて実現しようとするとだいぶハードルが高いなぁ。

 

分割キーボード

日本での自作キーボードと言えば分割型といっても過言ではないほどいろんなものがある。自分が自作キーボード沼に足を踏み入れてからだいぶ時が過ぎているが、分割型はまだ使ったことがない。自宅のデスクに置くキーボードは有線が良いのだが、分離した左右をつなぐケーブルにはちょっと抵抗があるからだ。頻繁にキーボードの位置を変えることがあるからケーブルが多いとひっかけたりしそうだし、ケーブルの数は最小限にして机の上をスッキリさせたい。まあでもこれは先入観によるもので食わず嫌いかも。使い始めたら気にならないかもしれない。

 

自作するとこを妄想すると次のことが頭に浮かぶ。

  • やっぱりrow staggeredが良いかな
  • Bキーは左右両方にあってほしい。あるいは左で打てるように矯正するという考え方もあるか?
  • 数字列の代わりにテンキーとかにしてもいいかもしれない。でもその場合記号はどうするか…
  • 左手側にDeleteとEnterがあるとエクセルやKiCadの作業で便利かもしれない

自作キーボードキットを試しに1台作ってみようかな?

 

格子(ortholinear)配列

これもまだ手を付けたことがない。市販されている標準的なキー配列と異なるものに慣れてしまうと、いざ市販のキーボードでタイプしないといけないとき全然打てなくてすごいストレスを感じそう。だいたいそういう時は素早い対応を要求される場面だったりするし。そういう理由から市販品とは異なる配列は避けてしまう。格子配列はとっても興味があるけれど、以前自作した40%キーボードと同じように、ほとんど使わないでむしろ収納スペースを圧迫するだけになりそう…。

 

カスタムキーボード

これも結局まだ1台も購入したことがない。1台くらいは完成度の高い高級キーボードを手にしたい気持ちがある。ただ自分が欲しいのはikki68のような形だがこのキー配列のカスタムキーボードは全然見ない。まあそのおかげで出費を抑えられているのかもしれない。

 

うーん、もともと悪い姿勢が最近さらに悪くなっている気がしているから分割キーボードを作ってみようかな?とりあえずRemapのカタログで分割キーボードを眺めてみるかー。

 

この記事はプレートレスPCBガスケットマウントの自作キーボードchex68で書きました。